白石工業では、樹脂成形品に端子圧入機を使用し、端子を圧入することでコイルボビンを製造しています。
今回は、コイルボビンの役割と、当社での製造工程についてご紹介します。
コイルボビンとは?
コイルボビンとは、電線(巻線)を巻いてコイルを作るための円形または多角形の筒を指します。
電気・電子機器の重要な部品であり、トランス(変圧器)、リレー、モーター、センサーなどに広く使用されています。
ボビンは、コイルの形状を維持し、巻線の固定・絶縁・熱耐性の向上などの役割を果たします。
用途によって材質や構造が異なりますが、当社では耐熱性や電気絶縁性に優れた樹脂を使用し、高精度なコイルボビンを製造しています。
端子圧入によるコイルボビンの製造
当社では、樹脂成形品に専用の端子圧入機を使用し、端子を圧入することでコイルボビンを製造しています。
端子圧入とは、金属端子を樹脂ボビンに圧入(押し込む)ことで、電線を接続しやすくする加工技術です。
この工程により、コイルボビンは電気回路との接続がスムーズになり、安定した電流を流せる構造になります。
使用している巻線(端子材)
当社では、主にCP線を使用しています。
- CP線(主に使用)
- 鉄(71~77%)に銅(20~25%)、錫(3~4%)がコーティングされた線材
- 耐食性と導電性を兼ね備えたバランスの良い特性
- 使用サイズ:CP-0.5~1.2、0.49×0.49 / 0.8×0.8 / 0.4×0.7 / 0.3×0.5
- PCU線(あまり使用していない)
- リン青銅にニッケル・錫がコーティングされた線材
- 耐久性やばね性に優れるが、コストが高いため使用頻度は少ない
コイルボビンの用途と活用
当社のコイルボビンは、以下のような用途で使用されています。
- 電源トランス(電圧の変換)
- リレー(電気信号のスイッチング)
- モーター(電磁誘導による回転駆動)
- センサー(電磁特性を利用した計測)
特に、耐熱性・耐久性・精度が求められる業界で多く採用されており、信頼性の高い製品づくりを心掛けています。
白石工業では、長年の技術とノウハウを活かし、高品質なコイルボビンの製造を行っています。
コイルボビンや端子圧入についてのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください!
